TFLがファッション3Dソフト「Style3D」の日本代理店に

2023.07.14

TFLがファッション3Dソフト「Style3D」の日本代理店に

ファッションテック専門スクール「東京ファッションテクノロジーラボ(略称:TFL)」(代表 市川雄司 東京都渋谷区神宮前)は、中国でアパレルデザインツールの開発などを手掛ける「Style3D」(リンクテックス 劉郴CEO)と日本市場における販売代理店契約を締結しました。2023年7月17日からStyle3Dのソフトウエア、ハードウエアの販売を開始します。

 

 

Style3Dは、衣服の生地をリアルに表現する3Dシミュレーションエンジンを搭載したファッション3DCGソフトウエアと、ファッション3DCG製作に必要不可欠な「生地物性測定機(2種類)」「3Dファブリックスキャナ」などのハードウエア商品の総称。 既に、世界中の何千ものファッション企業にサービスを提供し、ヨーロッパ、北米、アジア太平洋地域に事業を展開する中、ファッションテック教育を展開する(株)TFLとの契約締結に至りました。

 

 

【Style 3Dソフトウエアの特徴】

衣服の3DCG製作に特化し、パターン(型紙)と布帛(ふはく)生地と縫製仕様書からリアルな3DCGを制作ができるソフトウエア。汎用的な3DCGソフトウエア(Blender、MAYA、3dsMaxなど)とは異なり、衣服の型紙や生地から立体を作ることが特徴で、3DCG表現では特に難しいとされる生地の物性データ(生地の縦、横、バイアス方向の曲げや伸びなどにかかる力)を演算して、生地の重力下での動き(ドレープやしわの入り方など)をシミュレーションすることができます。

 

Style3Dが開発したファブリックスキャナ(左2枚)と生地物性測定器(右端)

 

【リンクテックスとは】

2015年に設立されたリンクテックスは、Style3Dを通じて世界のファッション業界をデジタル技術で変革するデジタルソリューションを提供する企業です。中国と米国に研究開発センターを持ち、科学者、エンジニア、デザイナー、アーティストなど、国境を越えた多様な国際的才能が結集しています。本拠地は中国浙江省杭州市。(英語名:ZHEJIANG LINCTEX DIGITAL TECHNOLOGY CO., LTD. )

 

Style3Dのオペレーション画面

 

【国内市場へのメリット】

日本で流通するアパレル製品の60%が中国で生産されると言われ、素材や資材調達、縫製面などのリアル製品の製造面においての取引は中国が多い実情がありますが、ファッション3DCGソフトウエアの日本市場での販売においては、韓国(CLO)やシンガポール(Browzwear)のソフトウエアが先行して販売されています。

このような状況の中、中国でトップシェアのソフトウエアを日本市場で販売拡大することにより、生産国と3DCGを活用した連携ができる日本の人材育成を促すことが可能になり、その他の生産国であるアジア各国間でも3DCGを中心にした情報統合生産への変革を加速させることが可能となります。